ナカキンポンプをより良く、より長きに渡ってご使用頂く為には、ユーザー様の日々のメンテナンスが欠かせません。
ここでは、ナカキンポンプの日常メンテナンス方法をご紹介します。

ポンプメンテナンス動画
図1 ギヤオイル・グリスメンテ用ポンプ部品名称
ギヤオイル交換方法

ギヤオイルはポンプ後部のヘリカルギヤ部を潤滑させる役割があります。

グリスアップ方法

グリスアップはポンプベアリング部を潤滑させる役割があります。

  • グリスアップ(グリス封入)はナカキンポンプのグリスニップル(赤丸部)から行います。

    グリスアップ頻度の目安
    通常運転: 3ヶ月に1回(稼働時間750時間)
    長時間連続運転または高温仕様: 1ヶ月に1回(稼働時間250時間)

  • でのグリスアップ前にグリスドレンボルト(上側・赤丸部)を取り外すことを推奨します。
    理由は、グリスアップ時にギヤボックスの内圧上昇を軽減させるためです。

  • グリスニップルにグリスガンを装着し、グリスを封入してください。
    推奨のグリス銘柄は後述の「表3 グリス銘柄表」を、封入量は「表4 グリス封入量表」を参考にして下さい。
    グリスを行き渡らせるため、ドライブシャフトを回しながらグリスアップすることを推奨します。

    表3 グリス銘柄表
    メーカー グリス
    標準仕様 高温仕様
    ENEOS エピノック AP
    No.2
    サーモニックス
    No.2
    出光興産 ダフニー エポネックス
    SR No.2
    ダフニー エポネックス
    SR No.2
    SHELL シェルアルバニア グリース
    S2
    ダリナ グリース
    RL2
    NOKクリューバー
    (H1グレード)
    KLUBERFOOD NH1 64-422
    表4 グリス封入量表
    ポンプ型式 グリス給油量目安
    JM/JO1、JM/JO2、JM/JO4 6~12g
    VJM/JO1、VJM/JO2、VJM/JO4 6~12g
    JM/JO10、JM/JO16 12~18g
    VJM/JO10、VJM/JO16 12~18g
    JM/JO25、JM/JO40 18~24g
    VJM/JO25、VJM/JO40 18~24g
    JM/JO55、JM/JO125 18~30g
    VJM/JO55、VJM/JO125 18~30g
    3JM/JO160、3JM/JO200 36~48g
    V3JM/JO160、V3JM/JO200 36~48g
    JM300 60~66g
    VJM300 60~66g
  • で取り外したグリスドレンボルトを元に戻して下さい。

  • 古くなったグリスは新しいグリスに押し出され、最終的にギヤボックスの底に溜まっていきます。
    溜まったグリスはグリスドレンボルト(下側・赤丸部)を外すと、掻き出すことができます。

  • で取り外したグリスドレンボルトを元に戻して下さい。